あせらない難しさ

鬱が回復してくると焦らないことを意識しないといけない。できることが増えてくると、遅れを取り戻そうとしてしまうのだ。

 

鬱が悪化したこの4年間、目の前の色はグレーに見えるし輪郭もぼやけていた。それが最近、ほんの少しだけど色づいて見えたのだった。

 

4年。その4年で一体何ができただろうと考え出すと、目の奥がじんわり熱くなってくる。みんなは成長したり新しいことに挑戦しているのに、わたしはその場で足踏みをしている。ふかふかの土は氷のように硬くなってしまった。一歩を踏み出す柔軟性もなくなっている。

 

失ったものを数えた方が早いとはいうけれど、失う前の記憶が欠落しているので、やたらふわふわとしている。なるほど不安というのは対象のないものへの感情だと改めて分かった。

 

この不安を解消する術を未だ持っていない。いつか解放される時が来るのだろうか。そう願っている。f:id:miumimimi:20221120093745j:image