本が読める喜び

昔から本が好きだ。ガラス窓に伝う雨のように、文字がすうっと流れていく。目を離さない美しさ。1人じゃないと思える時間。人間の根っこは繋がっているんじゃないかしらって思う気づき。

 

鬱症状がひどくなると、その大好きな本は読めなくなる。頭に入ってこないのだ。文字は遊離しどこかに飛んでいってしまう。それが何よりも悲しかった。

 

最近、少しずつ調子が良い時がある。そんな時はぽつりぽつりとだけど本が読める。頭の中で音読ができる。頭の中でマーカーを引くことができる。時代も場所も超えた人と意識を重ねる経験ができること、涙が出るほど嬉しい。

 

私のうちと外、どちらにも繋がる瞬間が読書なのだ。f:id:miumimimi:20221113011919j:image